コロナ禍での日本でのホテル強制隔離体験記(2021年12月現在)

「ヴィラフォンテーヌ羽田空港」というホテルに、12月9日の午後1時30分ごろ、チェックイン(入所)手続きの後にやっと入室できました。

 まだ正式開業前の状態で、1棟全て国が借り上げているようです。

エレベーター乗り口前で昼食用お弁当を渡されて、エレベーターで上がって部屋へ向かいました。

帰国者がダウンロードしなくてはいけないアプリの一つMy SOSアプリの待機場所登録に、このホテルを入力しようとしましたが、位置情報を感知して自動的に「東京都大田区羽田空港周辺」と入りました。

部屋内のWiFiは弱く、ネット電話はことごとく失敗しました。動画やネットラジオ(ラジコなど)は概ね大丈夫ですが、時々切れました。 

・部屋の二重窓は外側は開きませんが、中側1枚は開けられました。

換気はいいようで、食べ物の匂いもこもらないみたいでした。

 ・羽田空港第3ターミナル駅が目の前に見えますが、遠回りをしなくてはならず歩いて20分くらいかかるようです。目の前の観光バス駐車場は横切り不可のようです。差し入れは可能ですが、到着時刻を事前に伝えてほしいとのことです。

【コロナ関連アプリなどを使った現在地と健康の報告】

My SOSアプリには、12月10日つまり翌日から連絡が入りました。午後に1回自撮り動画撮影の要請があり、現在地報告の通知要請は概ね午前と午後に1回ずつありました。

自撮り動画撮影の要請は、まず通知が来てその後に電話が来る形で入りました。

  

それに加えて、ホテル独自のチャットによる健康状態報告を求められましたが、これは毎日朝8時ごろ、1日に1回だけでした。

【唾液検査】

羽田空港で到着時に行われたものと全く同じ唾液検査が、入国後3日目(12月12日)と6日目(12月15日)にホテル内で行われました。

まだ飲食していない状態で行う必要があるとのことで、朝食の前に実施されましたがその案内放送が毎日午前6時過ぎにあり、それでいやでも起こされます。

まず「これから検査キットを配ります」旨の放送があり、次に「配り終えましたのでドアを開けてお取りください」の放送で、ドアノブにかけられたキットを受け取ります。

ろうとを通して容器の線まで唾液を溜めて、フタをしてドアノブにかけておくと回収されました。

12月12日はフロントから午後に電話で、結果が陰性である旨告げられました。

12月15日の結果については連絡はなく、結果が陰性だったのでその日のうちにチェックアウト(退所)となりました。

ちなみにこの検査をPCR検査と呼ぶ人がいますが、説明書にもはっきりと「RNA定性検査」と明記されており、PCR検査ではありません。

 

【食事】

・弁当は、2回目の「とって下さい」放送で初めてドアを開けて受け取りが許される旨、渡されたしおりに明記されています。

・弁当には毎回、ストロー付き「おーいお茶」250mlパックがつきました。

・渡されたしおりによれば、弁当が毎日午前8時・お昼12時・午後6時にドアノブにかけられて配達されるとのことでしたが、実際は以下のように時間は日によってまちまちでした: 

 

- 12月9日の夕食では、午後6時過ぎに1回目の放送があってから1時間経っても2回目の放送がなく、フロントに電話して「ドアを開けて受け取っていい」旨の指示があった直後、2回目の放送がありました。

- 12月10日の昼食では、12時過ぎに1回目の放送があってから1時間経っても2回目の放送がなく、フロントに電話して「ドアを開けて受け取っていい」旨の指示があった直後、2回目の放送がありました。

- 12月10日の夕食では、午後8時過ぎても館内案内放送が全くありませんでした。フロントに電話すると、「放送が無くてもドアを開けて受け取って構わない」旨の指示があり、その直後に「ドアを開けて受け取って下さい」の館内放送がありました。食べてから捨てようとドアを開けると、袋に部屋番号が書かれた別の弁当がドアノブにかかっていました!再度フロントに電話すると、「ドアノブにそのままかけておいてください」とのこと。

- 12月12日の朝食では、午前9時前に1回目の館内放送がありました。しかし午前10時過ぎても2回目放送が無く、ドアを開けるとドアノブにかかっていたので受け取りました。2回目放送は結局ありませんでした。

- 12月14日の朝食では、午前8時45分頃に1回目の館内放送があり、午前9時30分過ぎに2回目放送がありました。

 

出された弁当の写真です。日に日に内容が充実していった印象があります。

【ホテル隔離最終日・12月15日】

唾液検査の後、午後3時にいきなり客室ドアがノックされて係員から「出てください」と言われました。

指示された通り、荷物をまとめてドアを半開きにして退出しました。

他2人とエレベーターで地上階へ降りるとカウンターがあり、そこでルームキーと体温計を返して「退所」しました。

バスを20分くらい待たされた後に乗せられましたが、「入所」時と同様に係員がスーツケースの積み込みと積み下ろしをやってくれました。

第3ターミナルの前をいったん通り過ぎて午後3時30分過ぎに第3ターミナル端で降ろされました。

そこから手配したハイヤーに乗って、自主隔離先へと向かいました。